岩手県に酒蔵を構える、赤武酒造さんの「浜娘純米酒」の評価です。
そもそも赤武酒造さんは東日本大震災で被災し、いまは復活蔵と言われる別の場所で酒造りを営んでいます。
このうち、「浜娘」は赤武酒造さんが昔から作っているお酒。
歴史の長い「浜娘」の味を評価します。
浜娘 純米酒の評価(開栓直後)これは蜂蜜?
グラスにそそぐと、やや黄色味がかった、純米酒特有の色を見せてくれます。
口に含むと、お米の味を感じる前に、甘みを感じます。
お酒の旨味ではない、これはあきらかに「蜂蜜」の味。
もちろん、添加されているわけないのですが、本当に「蜂蜜」の味がするのです。
やがて蜂蜜の気配がなくなった頃に、軽い酸味をともなう旨味を感じます。
豊かな旨味、柔らかな口当たり。浜娘の初対面での評価はこのように言えます。
浜娘 開栓後の味の変化はなし
その後1週間かけてゆっくり呑みましたが、とくに味わいが変わるわけでもなく。
呑む温度は常温が一番おいしく、冷やすと「蜂蜜」が飛んでしまいます。
劣化する気配もないので、最後まで美味しくいただくことができました。
復興支援としての浜娘
震災の被害に遭いながらも、見事歴史あるお酒を復活させた赤武酒造。
ここのお酒を呑めば、間接的にも復興支援になるのかな、なんて思ったりもします。
もちろん実際に支援行動に出ればいいのですが、だれもがそのような勇気ある行動ができるわけでもありません。
「浜娘」や「赤武」を呑む。現場で汗水かいて作ったものをいただく。商売をサポートする。
これも立派な復興支援だと思います。
とても美味しいお酒でした。ごちそうさまでした!